四国八十八ヶ所霊場巡礼を無事終えることができました。
これを“結願(けちがん)”もしくは“満願”というようです。諸説あるようですが、結願寺である大窪寺での祈願を終えた段階で“結願”といい、最後に高野山の奥の院に参拝し、お大師様に巡礼の結願を報告し終えて“満願”という説があるようです(知らなかったと思いつつ、納得いく慣習である)
お遍路を終え、なにかホッとした気持ち、フルマラソンを走り終えた達成感がある中で、お大師様への結願報告に向かわなければならないと感じています(執筆時はまだ行けていない。。。)
足掛け5年かかりました(のんびり・ゆったりと考えていたので)今までの巡礼を振り返りながら、簡単にまとめてみる。
2019年10月西国三十三ヶ所巡礼を終え、目指すは“お遍路”(ちなみに西国巡礼は2年半かかりました)さっそく準備を整え、年が明けた2020年から八十八ヶ所巡礼をスタートさせました。
2020年2月8日: 第1札所~第10札所(徳島県)
2020年4月5日: 第11札所~第17札所 (徳島県)
2020年10月4日: 第18札所~第23札所(徳島県)
2022年4月28日~4月30日: 第24札所~第39札所(高知県)
2023年8月11日~8月13日: 第40札所~第65札所(愛媛県)
2025年2月23日~2月24日: 第66札所~第84札所(香川県)
2025年10月13日: 第85札所~第88札所(香川県)
すべて自家用車での巡礼、地元から近い徳島県・香川県は日帰りでといった感じですね。
高知県・愛媛県は札所間の距離がある区間もあり、(車ですが)大変でした。
特に四国の西部に位置する金剛福寺(38)、延光寺(39)、観自在寺(40)、龍光寺(41)、仏木寺(42)、明石寺(43)は端の端といった感じでした(徒歩は大変😭)
また、愛媛県巡礼では夏真っ盛りの中、汗だくで上り坂を登った記憶があります。
そしてラストを迎える今回参拝する4霊場が下記となります。
・第85番札所 五剣山 八栗寺(ごけんざん やくりじ)
・第86番札所 補陀洛山 志度寺(ふだらくさん しどじ)
・第87番札所 補陀洛山 長尾寺(ふだらくさん ながおじ)
・第88番札所 医王山 大窪寺(いおうざん おおくぼじ)
ここからは参拝した4霊場をご紹介いたします。
第85番札所 五剣山 八栗寺
本尊: 聖観音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
山号・院号: 五剣山(ごけんざん)、観自在院(かんじざいいん)
開基・創建: 弘法大師(空海)が開基とされ、天長6年(829年)に創建されたと伝えられています。
名前の由来: 弘法大師が唐へ渡る前に、入唐求法の成否を占うために8個の焼き栗を植えたところ、帰国後にすべて成長していたことから、「八国寺」から「八栗寺」に改名されたという伝承があります。
ご利益・信仰: 境内には歓喜天(聖天さま)が祀られており、商売繁盛や良縁祈願、学業成就などのご利益があるとされ、「八栗のお聖天さん」として厚い信仰を集めています。
アクセス: 五剣山(ごけんざん)の中腹にあり、多くの参拝者は八栗ケーブルを利用して登ります。
ここにもあった懐かしいケーブルカー「八栗寺ケーブル」



五剣山の中腹(八合目付近)に位置している八栗寺。ケーブルカーに乗り約4分の車窓からの景色を愉しむのも良し、季節が良ければ徒歩でハイキングを愉しむのも良いのかと(徒歩約30分)
今回はケーブルカーに乗って山上駅まで向かいました。
ここで簡単に八栗ケーブルの歴史についてふれてみます。
1931年(昭和6年)に「八栗登山鉄道」として開業。
1960年(昭和35年)戦争の影響で不要不急線として休止、その後廃止となる。
1964年(昭和39年)新しく建設された「八栗ケーブル」(現在の四国ケーブル※)により開業。
この開業時に導入された車両は1964年に開業した東海道新幹線(0系)と同じ日立製作所で製造されました(確かに丸みを帯びたフロント部は初代新幹線に似たレトロ感を漂わせている)
※1970年(昭和45年)「八栗ケーブル」として設立された会社が、「八栗箸蔵ケーブル」に社名変更し、その後、ロープウェイ事業などを拡大して「四国ケーブル(1987年)」へと社名を変更し、現在に至る。



山上駅~本堂までは徒歩約15分
信仰の山・五剣山。
かつては頂上付近に五本の剣が天にそびえるような特徴的な岩峰が立っていたことから、「五剣山」と名付けられました。1707年(宝永4年)の宝永地震による大規模な崩落により、東側の一峰が崩れ落ちました。そのため、現在は剣のような峰は四つ(一ノ峰から四ノ峰)が確認できる状態になっています。







良きお参りでした。
第86番札所 補陀洛山 志度寺
八栗寺から車で約15分。
山号・院号: 補陀落山(ふだらくさん)・清浄光院(せいじょうこういん)
本尊: 十一面観世音菩薩(国指定重要文化財)
宗派: 真言宗善通寺派
創建年: 伝・推古天皇33年(625年)
アクセス: JR志度駅または琴電志度駅から徒歩約5分〜10分
藤原鎌足の息子である藤原不比等が、唐から送られた宝珠を志度の海で龍神に奪われてしまいます。不比等の妻となった海女が、命と引き換えに宝珠を取り返し、その功績を称えて不比等が堂宇を増築し「死度道場」(のちの志度寺)と名付けたとされます。境内には、海女の墓とされる五輪塔が約20基並んでおり、この伝説を今に伝えています。





良きお参りでした。
第87番札所 補陀洛山 長尾寺
志度寺から車で約15分。
山号・院号: 補陀落山(ふだらくさん)・観音院(かんおんいん)
本尊: 聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
宗派: 天台宗(江戸時代に真言宗から改宗)
創建年: 伝・天平11年(739年)
アクセス: 琴電長尾線 長尾駅より徒歩約3分(駅に近く、交通至便)
静御前(しずかごぜん)ゆかりの寺とされ、源義経と別れた静御前が、母の磯禅尼(いそのぜんに)と共にこの長尾寺を訪れ、尼僧となって得度したと伝えられています。境内には、静御前が髪を剃り落として埋めたとされる「剃髪塚」が残されています。




良きお参りでした。
第88番札所 医王山 大窪寺
とうとうやってきました結願寺である大窪寺(長尾寺から車で約40分)
八十八ヶ所巡りの旅を終える場所であり、お遍路さんにとって特別な意味を持つ聖地。満願の地として、長旅を終えたお遍路さんが、これまで使用してきた菅笠(すげがさ)や金剛杖(こんごうづえ)を感謝を込めて境内の「宝杖堂(ほうじょうどう)」などに奉納する風習があります。納経所では、遍路を無事に終えたことを証明する「結願証明書」※(有料)を発行してもらえます。
※この「結願証明書」、著者はもらい忘れており、お寺に問い合わせたところ、発送も可能とのことで発送していただきました。
現地発行: 2,000円
発送の場合: 3,000円(現金書留にて)
発送対応の可否については、都度お問い合わせした方が良いかと。

古くから女性の入山が許されていたため、「女人高野」としても栄え、大師信仰の強さがうかがえます。弘法大師(空海)が唐から帰国後に入山し、奥の院の岩窟で修行を行いました。唐の師である恵果(けいか)阿闍梨から授かった、三国(インド・唐・日本)伝来の錫杖を本尊(薬師如来)とともに奥殿に納め、この寺を八十八ヶ所巡拝の結願の地と定められたそうです。
山号・院号: 醫王山(いおうざん)・遍照光院(へんじょうこういん)
本尊: 薬師如来(やくしにょらい)
納経印: 「結願所」(けちがんしょ)と記されます。
宗派: 真言宗系単立
創建年: 伝・養老年間(717年~723年)
アクセス: 高松自動車道 志度ICから車で約40分(山中に位置します)















良きお参りでした。
無事お遍路巡礼を終えることができました。
大窪寺でおみくじを引きました。
なんと“大吉”😊😊😊(いろんなものにあやかりたいものです)
ありがとうございました。
ちょうどランチタイム❗️
地元でも有名なさぬきうどん屋へ向かったものの、案の定大混雑。。。
待っている間地元のおっちゃんとのおしゃべりでナイスな情報をGET❗️
「ざるラーメンがオススメやで」と。あれも食べたいし、これも食べたいしと悩んでいたのでオススメに乗っかるかと。
客の回転はよく、30分で席に案内されました。


下記より公式サイトへ移動してください。
「おいしい、家族のうどん」
良き良きうどんの食感と薄めの出汁でした。
【出典】
・「麺工房 六車」公式サイトより


